モンテッソーリメソッドの課題

2018年05月01日

数日間にわたって、モンテッソーリメソッドと、レッジョエミリアアプローチの違いをお伝えして参りました。

本日からはそれら教育方針の抱える課題です。

マリアモンテッソーリは自身が創った教具に関して「文化が変われば教具も変わる必要がある」と話したとされています。

しかしながら多くの教具は創り出された当時のまま。

教具の使用に関しては多用途に展開されておりますが、これは教具を発展的に使用しているだけで、教具そのものが時代や文化と共に変化したとは言えないと思います。

実際、新たに教具を造り出そうと考えてみると、意外なところで怪我をしてしまったり、他の教具と組み合わせて使い難かったり、見た目の美しさに欠けてしまったりと、とても難しく、壁にぶつかるほどオリジナル教具の素晴らしさを感じるのです。

しかしながら文化に合った教具を造り出すことは現代のモンテッソーリ教育者が抱える課題と言えるでしょう。これは日本だけが抱える課題ではありません。

特に、算数・言葉・文化などを優先させることなく特に感覚教具や日常の練習に関する教具に対して着目し、大いなる進化を遂げて欲しいなと、考えております。

また、モンテッソーリの発祥である、身体・内部障害を忘れてはなりません。

身体・内部障害を抱える子ども、大人は昔と比較して減っているとは考えられません。

しかし、時代は彼らを置いて自らの生活を優先しがちです。

街中には音が溢れ、タイルなどでビルを飾り、都心へ行くほど人、物、音、においで溢れています。建物に入れば蛍光灯やLEDで煌びやかです。我々にとっての日常は身体・内部障害を抱える人たちには苦しい場所であることも忘れてはなりません。

暗い場所や広い場所、無音の世界も1つの快適な環境だという事を我々も認めることをどうか忘れないでください。

次回はレッジョエミリアアプローチの課題についてです。