子どもの創造性

2018年05月21日

ジェロムブルーナーは「経験から知覚する」と考えておりました。

経験。勿論、体験から学びにつながることの方が深く探求できることは確かです。

しかし重要なことはやはり「経験」という表現だったのかと思います。

アメリカでレッジョインスパイアのプロジェクトアプローチを実践している方の記録を共有してもらう機会がありました。

印象的であったのは「重力とは何か」というテーマの実践記録です。

日頃から重力に触れている我々は、「これが重力か!」と実感することは少ないですし、特に子ども達に実感させることは困難でしょう。

しかしながら「家族と重力について触れたことがある」など重力について知る機会はあるのです。

子ども達は親から聞いた経験から知った「重力のなんたるか」を元に、仮説をたてて理論だてていきました。

教育機会が経験となることもある。

と、そう考えました。

茅ヶ崎市で「夜語り」のイベントを開催した際、

「行った所がこれまでにない、でも行ってみたい場所はどこ?」

とテーマを出しました。

「空」、「川の中」など自然へ繰り出し冒険。目をキラキラ輝かせたところへ、「空も川も行けるから、折角なら行けない所へ行こう」と提案。

するとみるみるうちにキラキラの目が真剣な、「考える人の目」に変わって行きました。

一番面白かった候補地は「ミトンの中」。

これに対してどのくらいの大きさ?

小さいミトンに我々が小さくなって入るのか、或いは大きなミトンに等身大の我々が入るのか?

から、ミトンの中はどんな風?

明かりはあるの?火を使ったら燃えてしまうね、どうしようか。

その問答に創造力を働かせて話しを聞く子ども、新たな疑問を持つ子どもなど様々でした。

ファンタジーの世界であっても、多様な経験をし、そこから仮説をたて、理論だてて、いや違うな、これではお話しが通らないと、また新たな仮説をたてる・・この繰り返しは「見えない物を見る力」を養うのには大切なことではないでしょうか。

子ども達は経験から学ぶ。学ぶべきことは多岐に渡ります。

ファンタジーはその中でも「見えない物を見る力」をも養うためにとても重要なものと考えられます。